八雲ソフトウェア 5daysインターン

概要

テーマ:Alexaのスキル開発とWeb制作

期間:2025年9月8日~9月12日

チーム名:八雲ゲーマーズ

八雲ゲーマーズ:メンバー

福坂新の写真

福坂 新(ふくさか あらた)

米子工業高等専門学校
HTMLとCSSでのWebページ実装を中心に担当しました。

青木快音の写真

青木 快音(あおき かいと)

神戸工業高等専門学校
JavaScriptでのAlexaのスキル開発を中心に担当しました。

吾郷惟月の写真

吾郷 惟月(あごう いづき)

松江工業高等専門学校
JavaScriptでのAlexaのスキル開発を中心に担当しました。

実習の様子

Day1:オリエンテーションとアイディアソン

Day1の様子

インターンシップ初日、私たちは八雲ソフトウェアの社内でチームに分かれ、これから5日間かけて開発するAlexaスキルの企画立案に取り組みました。 まずは各チームで自由にアイディアを出し合い、「誰が使うのか?」「どんな場面で役立つのか?」といった視点を大切にしながら、ユニークで実現可能なスキルの構想を練りました。 その後、各チームが選んだアイディアを社員の方々にプレゼンテーション形式で発表。 レビューでは、ターゲット層の明確化、市場ニーズの有無、収益化の可能性など、実際のプロダクト開発に近い観点からフィードバックをいただきました。 単なる「面白そう」では終わらせず、ビジネスとして成立するかどうかを見極めるプロセスは、私たちにとって非常に刺激的で学びの多い時間となりました。
午後には、レビューを踏まえてアイディアをブラッシュアップ。 スキルのコンセプト設計から、ペルソナ(想定ユーザー像)の設定、利用シナリオの構築までをチームで協力してまとめ、最終的な開発案を確定しました。 初日から、企画力・論理的思考・チームワークが求められる濃密な一日。 「アイディアを形にする」ことの難しさと面白さを実感し、これから始まる開発フェーズへの期待が高まるスタートとなりました。

Day2:Alexaのスキル開発とWeb制作

Day2の様子

2日目は、初日に企画・決定したAlexaスキル「記憶レストラン」の開発に本格的に取り組みました。ゲームの基本構造をJavaScriptで実装する作業にひたすら集中。 慣れない言語ながらも、チームで協力しながら一行ずつコードを書き進め、動作確認を繰り返しました。途中、同じ番号の料理を繰り返し質問してしまうというロジック上のエラーが発生。添付画像のような挙動をもとに、原因を特定し、修正を行いました。 このようなバグ対応を通じて、実装とテストのサイクルの重要性を体感することができました。
また、ゲームの世界観をより魅力的にするために、Alexaが話すセリフの構想にも取り組みました。レストランらしい雰囲気を演出するセリフや、正解・不正解時のリアクションなど、ユーザーが楽しめるような音声体験を意識してアイディアを出し合いました。 技術面だけでなく、ユーザー体験を意識した設計にも力を入れた一日。 チームメンバーとの議論を通じて、企画を「形にする」難しさと面白さを改めて実感しました。

Day3:画像・効果音の選定と実機テスト

Day3の様子

3日目は、Alexaスキル「記憶レストラン」の世界観をより豊かにするための“視覚的演出”に取り組みました。まずは、レストランの雰囲気に合った画像を探すところからスタート。ユーザーがスキルを起動した際に、視覚的にも没入感を得られるよう、コック目線で厨房の様子が伺える画像など、細部にこだわって選定しました。 その後、選定した画像をスキル内で表示できるよう、JavaScriptを用いてプログラムを実装。ユーザーが「記憶レストラン」を呼び出すと、対応する画像が表示されるように設計しました。画像の表示タイミングや処理の流れを確認しながら、細かな調整を加えていきました。
さらに、実機でのテストも実施。効果音の音量バランスや、Alexaの応答が意図通りに返ってくるかなど、実際の使用環境を想定した検証を行いました。音声と画像、そしてインタラクションが一体となってユーザー体験を形づくることを実感し、技術と演出の両面からスキルを磨き上げる一日となりました。

Day4:画像生成とスライド作成

Day4の様子 Day3の様子

4日目は、「記憶レストラン」の演出強化と発表準備、そしてWebの最終調整に取り組みました。まず、ユーザーの回答が正解だった場合と不正解だった場合、それぞれのシーンにふさわしい背景画像を画像生成AIを用いて制作。感情に訴える視覚的演出を加えることで、スキルの世界観にさらなる深みを持たせました。 また、インターン最終日に向けた成果発表の準備として、PowerPointによるスライド作成も開始。これまでの取り組みをわかりやすく伝えるため、構成やデザインにも工夫を凝らしました。
さらに、活動内容をまとめたWebページがスマートフォンでも快適に閲覧できるよう、CSSを用いてレイアウトの調整を実施。画面サイズに応じて要素が崩れないよう細部まで確認し、ユーザビリティの向上を図りました。 技術と表現力の両面から完成度を高める一日となり、いよいよ最終発表に向けて準備が整いつつあります。

Day5:最終仕上げと成果発表

Day5の様子

インターンシップ最終日となる5日目は、これまで取り組んできた成果物の仕上げと、成果発表に向けた準備を中心に活動しました。 開発してきたAlexaスキル、プレゼンテーション用のPowerPointスライド、そしてWebサイトの最終調整を行い、完成度を高めました。細部までこだわり、見やすさや使いやすさを意識した仕上げ作業となりました。
また、最終成果発表に向けてZoomを使った発表シミュレーションを実施し、発表の流れを確認しながら本番に備えた練習を重ねました。シミュレーションでは緊張から話す内容が抜けてしまったり、早口になるなどの課題も見つかりましたが、これらの経験を通じて、プレゼンテーションにおける準備の重要性と、冷静さを保つ難しさを実感しました。 最終日を迎え、インターンシップ全体を通して得られた知識や経験を振り返るとともに、今後の成長につながる貴重な一日となりました。

スキル開発

スキル名

「記憶レストラン」

ターゲット層

・小学生以下(5~12歳)

・高齢者(65歳以上)

ゲーム内容

1.Alexaがお客様の注文を読み上げるよ
2.よーく聞いて覚えてね!
3.「○番目の料理は?」などの質問に答えてみよう!
正解できたら、あなたの記憶力はプロ級!?
一人前のシェフを目指して、全問正解に辿り着こう!

苦労したこと・大変だったこと

記憶レストランの開発において、私たちは技術面と演出面の両方で多くの困難に直面しました。 まず、レストランらしい雰囲気を演出するための台詞作りでは、単なる音声応答ではなく、接客風の言い回しや料理人らしいリアクションを工夫する必要がありました。 ユーザーがまるで本物のレストランにいるかのように感じられるよう、言葉の選び方や語調に細心の注意を払いました。 また、Alexaスキルの実装にはJavaScriptを用いましたが、私たちにとっては慣れない言語であり、ロジックの構築やエラーの修正に多くの時間を費やしました。 特に、ユーザーの回答に応じた動的な応答や、料理の順番を記憶させる処理など、複雑な制御が求められました。
さらに、ゲームの世界観をより魅力的にするために、正解・不正解・開店・閉店といった各場面に合わせた効果音の選定にも苦労しました。音の印象がユーザー体験に直結するため、何度も試聴と調整を繰り返し、最も自然で楽しい演出となるよう工夫を重ねました。これらの工程を通じて、技術と創造性の両面から「記憶レストラン」の世界を形にする難しさと面白さを実感しました。